ゲルマニウムラジオの工作

無電源_FMラジオの工作

(マルチパス歪みに有効なFM復調回路について)

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【これまでの取り組み】
    自宅環境の約10kmのほか 20km・28km・58kmの距離で,
    無電源FMラジオの受信(録音機等の増幅器の介在なしで)成功。

    チャレンジ当初より原因不明の歪音に悩まされ,同調コイル及びアンテナコイル・検波コイルの巻き数
    を変えるなどのとりくみを経て,    
    歪音の原因がマルチパスであることに気付き,
    指向性アンテナによるマルチパスの低減や
    同調回路の選択度(スロープ)をできるだけ急峻になる様工夫したことで,
    受信距離を58kmまで延ばすことに成功。 
    また
    送信アンテナから数kmの距離では,
    マルチパス歪と無縁な受信点があることや,
    受信点の背面にあるビルの反射で受信レベルが著しく変動する現象を経験しました。

【指針・とりくみ】
    自宅環境(距離約10km)での音質が,スピーカの鳴る無電源AMラジオに大きく劣るため,
    マルチパス歪に有効なFM復調回路に関係しそうな資料を集めてみました。
                                 (2024-07-24)

【集めた資料から・・・,今更ながら気付いたこと】
    
    無電源AMラジオでの成功体験から調子に乗って,
    無電源FMラジオでも倍電圧検波を採用して,58kmの無電源受信を達成できたものの, 
                  
    倍電圧検波は同調回路への負荷が大きく,
    選択度(FM検波効率,マルチパスAM歪に対するS/N比)が低下することを失念して
    いました。


    単純にダイオード1本で検波した方がFM検波効率が良いこと,
    検波ダイオード(1SS108?)を2本ないし3本並列にすることで指針の振れが倍電圧
    並みに振れるだけでなく,
    復調音が大きくなること&マルチパス歪音が低減することを確認しました。
    
    
また,信号強度表示メータは信号強度確認時のみ繋ぐようにすることで
    同調回路の負荷をさらに軽減できることが予想されます。
    
                 
    
というわけで,
      9.5km 自宅_50MHz帯用_2素子アンテナ での受信品質の状況
         録音データその1 93.5MHz(2023-11-02自宅 1SS108 倍電圧 )
         録音データその2 93.5MHz(2023-11-02自宅   同上        )
         録音データその3 93.5MHz(2023-11-02自宅   同上        )
         録音データその4 93.5MHZ(2024-08-20自宅 1SS108 ×3パラ )
         録音データその5 93.5MHZ(2024-10-04自宅 1SS108 ×2パラ )
               





【見つけたWeb資料】

発表時期など タイトルや抜粋した図, URL
ラジオ2001
No1

The modernization(近代化) of a crystal radio

The modernization of a crystal radio (zpostbox.ru)
http://zpostbox.ru/the_modernization_of_crystal_radio.html        V.ポリャコフ / モスクワ

クリスタルラジオ...何十年もの間、それは初心者のアマチュアによって造られた最初のデザインの1つです。
クリスタルラジオは、ラジオ受信機の世界への興味深い紹介(序章)です。
これにより、ラジオエンジニアリングの若い愛好家は、
ラジオが地元のラジオ局を受信することで、さまざまなエキサイティングな実験を行うことができます。
しかし、この古くから知られているデバイスで何を改善できるでしょうか?
しかし、この記事の著者が言うように、成長の可能性はまだ尽きていません。



                   
ラジオ2002
No7

FM Crystal Radio Receivers


FMクリスタルラジオ受信機 (zpostbox.ru)   V.ポリャコフ/モスクワ
             http://zpostbox.ru/fm_crystal_radios.html

 
     【特徴】 数pFと抑え気味の値のC2を仲介することで,
           共振回路に対する検波回路の負荷低減をする
           ことで →同調回路のQ(FM検波効率)低下を防ぐ
           ことを狙っている模様。
 
     【特 徴 】L1,L2間の位相差を用いた位相検波(周波数弁別)


    図1を進化させたもの
2013/07/08

FMクリスタルラジオ受信機
電波のエネルギーを動力源とするラジオ受信機の最適化

ダンテ・ビアンコーニ・ヴィンチ / フィレンツェ、イタリア

FM水晶ラジオ受信機 - 電波のエネルギーを動力源とするラジオ受信機の最適化 (zpostbox.ru)
            http://zpostbox.ru/fm_crystal_radio_receivers.html


       【特 徴】 L1,L2間の位相差(L1L2はTr1で結合)を用いた位相検波(周波数弁別)



FMバンド用のクリスタルレシーバー。 (crystal-radio.eu)
https://www..crystal-radio.eu/set6/enset6.htm


1996/01 



2010 〜  2023/03 

An FM Crystal Set
A True FM Discriminator

An FM Crystal Set (electronbunker.ca)  Robert Weaver
https://electronbunker.ca/eb/FMCrystalSet.html


Crystal Sets
(増幅なしの完全パッシブレシーバー)は、長年にわたって人気があります。
それらの大部分は、530〜1700kHzの中波帯域用に設計および製作されています。
ただし、短波帯域用に製作されたものもあれば、FM帯域(88〜108 MHz)用に製作されたものもあります。

真のFM検出には周波数識別回路が必要であり、
その複雑さから一般にパッシブレシーバーには適していません。
私はそのようなプロジェクトを1つだけ知っています。エドワード・リッチリーによって設計および製造され、
1996年1月と3月のXtal Set Society Newsletterに掲載されました。

要求される高いQを達成するために、
回路は2インチの銅パイプで構成された同軸共振器(coaxial resonator)を使用しました。
ほとんどのFM識別器が2つの同調回路を持っているのに対し、1つだけしか必要としないという点で
独創的でした。

ここでリッチリーの回路を再描画しました。



(原文には、さらに詳細な説明がありましたが・・・割愛しています )


当初、私はこの受信機のコピーを作成する予定でしたが、
少し研究した後、私はヘリカル共振器が(この周波数帯で)より実用的と結論付けしました。
私の新しいプランでは、同軸共振器をヘリカル共振器に代替えします。



   【特 徴】ヘリカル空洞共振器による高いQ,給電・検出コイルブロックの分割構造
         レシオ検波(マリチパスによる振幅歪の抑制が期待される)



     FM Crystal Set / a view inside the project - YouTube
       https://www.youtube.com/watch?v=pAbCDAefKvo


    【特 徴】ヘリカル空洞共振器の高いQによる,スロープ検波の実力確認用
          の回路とのこと
    【少し残念なところ】ヘリカル空洞共振器のQ値が計測されていない点・・・


   【特 徴】レシオ検波(マリチパスによる振幅歪の抑制が期待される)




   
HSMS-2850
撮影2024年2月10日〜14日


    番外編 ヘリカルレゾネーター採用のVHF-FMゲルマラジオ (ele-craft.com)
        https://ele-craft.com/rj/helical/index.htm
撮影2024年 5月5日     番外編 VHF-FMゲルマラジオ ステレオ受信に挑戦! (ele-craft.com)
        https://ele-craft.com/rj/fm-stereo/index.htm
        TA7343AP.pdf
撮影2024年 5月2日
 6月2日
    番外編 VHF-FMゲルマラジオ MyDX記録2 (ele-craft.com)
        https://ele-craft.com/rj/fm-dx2/index.htm
撮影2024年 3月6日
   〜 
   13日

    番外編 VHF-FMゲルマラジオ MyDX記録 (ele-craft.com)
        https://ele-craft.com/rj/fm-dx/index.htm


This page last updated: August 08, 2024


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