このラジオを作ることになった,きっかけ
             (夏休みの自由研究→おじさんの(追加)研究)

 夏休みの自由研究のテーマとして、これまでに無い
 地球にやさしい
びっくり(驚きの)ラジオ”
 作れないかと思ったことから,はじまったものです。

 イヤホンを使用して、か弱い音で放送を聞くのが
 あたりまえと思われているゲルマニウムラジオで,
 スピーカーは鳴らないのか?という
               疑問
挑戦しました

 また、
 バラックセットではなく,毎日の使用に耐えられる構造や
 デザインにも挑戦しました。   
               
 2000年 9月  研究を行った娘の弁 )
  
 ← 初代 チロちゃん(6歳の時のイメージ)。

    二代目シェリー (2010/04 12歳 )
 シェルティーmix


 
成功の可能性は30%程度,
 失敗したら太陽陽電池と増幅器のお世話になるのか
 と思っていたテーマでしたが、
 かすかな音がスピーカーから出ただけでは終わらず,
 最後には想像を超える大きさの音を出すことができました。

 レポートをなんとか期限ぎりぎりまでにマトメ上げるのを
 見届けた後,
 お手伝い役であった私の方が,実験途中に発生した
 いくつかの疑問点が気になり・・・・・, 

 
  ● この音の大きさは何ホーンなのか?
  ● 当初使用した600Ω:10Ωのトランスがなぜ有効だったのか?
         
(その後,音質(歪み)の点で数KΩ〜10kΩ:8Ωに変更)
  ● 音声信号を損なわないでメーターを振らせる方法はないか?
  ● 使用したデルタループアンテナの絶対利得(感度)は何dBi相当?
  ● 使用したデルタループアンテナのインピーダンスは?
  ● さらなる音量アップの余地はないのか?
  ● タイマーによる鳴動のON/OFFはできないか?
  ● もっと小型のアンテナでスピーカーを鳴らせないか?

                        

 
といった事項について追加実験を行い,
 これらの成果を,まとめました。
 ラジオに興味がをもたれた方の参考になれば幸いです。


 また,親子でこのような研究工作を行う機会に恵まれ,
 良い経験ができたことに感謝したいと思います。
 
 作品展への出展にあたっては,先生方の指導をいただき,

 資料の改版・提出のたびに,目を見張る
 前進があったように思います。 
 ご指導ありがとうございました
。 (手伝い役の父の弁  2000年 9月)

   

(この研究に至る前の背景 )
   この研究に至る前に挑んだ自由研究(本研究の数年前)
      送信所から半径8kmについて,スパイダーコイルと2m程度のビニール絶縁電線のみをアンテナとした場合の,
      受信可能エリアの調査(白地図に耳Sと明瞭度,参考写真貼付)を行いました。

      信号強度のメーター(デジタルテスタ)等による数値化までには至らず,
      結果して今ひとつの出来でした。
      (10KΩ〜100KΩ程度の負荷抵抗を付けて,デジタルテスタで電圧測定する事で『受信電力の数値化』が出来る
      のですが,不覚にも この当時には気付きませんでした。

       
受信強度を数値でとらえ白地図にプロットしたら,日の目を見れたかもしれません。




(追加研究着手から18年半を経て・・・)

   『閲覧カウンタのカウント数』や『感想メール』などに励まされながら18年経過(感謝)。
   これほど長く,このテーマーについて掘り下げらられるとは思っていませんでした。

   2008年には『ゲルマラジオ製作徹底ガイド(成文堂新光舎 )』の一部ですが担当さ
   せていただくことができました(感謝)。
   
   ゲルマニウムラジオでスピーカーを
(より大きな音で)鳴らすために必要なこととは,
     @ 興味・情熱
     A 電波環境(中出力局からの距離と,見通しの良さ・・)
     B できる限り大きなアンテナ

     C 高効率なスピーカ ユニットの使用
     D インピーダンス・マッチング(アンテナ〜受信器〜スピーカー)
     E スピーカートランスと検波部間に,カップリングコンデンサを挿入
     F 準備可能な範囲での測定器(自作含む)の活用



(追加研究着手から24年を経て・・・)
   2021年6月に,AMラジオ局の大半が,2028年までにワイドFMへ移行することが
   発表されましたが, 
   幸いNHKのラジオ放送第1は残るとのこと・・・AMラジオ工作や実験がしばらく可能
   であることにひと一安心。
   また,ラジオ工作に必須の部品類(ポリバリコン,バーアンテナ,検波ダイオード)の
   入手が以前にもまして難しくなっている状況下で,通販供給を続けている店が存在
   することに深く感謝。 
      電子工作パーツ入手先!おすすめの電子パーツ通販と店舗 | 電子工作
                                            記:2024-11-28



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著作権情報
初 版    :2000/09/30
最終更新日:2024/11/28