回路図 1: 初号機(2000年) 再掲
    
 
〔使用期間〕 21ケ月 2000.08〜2002.05
〔使 用 感〕
音  圧 びっくり音量   37dB(A)推定/周長約40mループANT
音  質 良好
選択度 やや混信あり・・・選択度良くない
   ・・・T2の直流抵抗(約70Ω)が原因と後日判明。
M:メータ内部抵抗(1.5KΩ)、R1(1kΩ)で500mVfs 

T2:ST−45(サンスイ製 600:8Ω、一次側直流抵抗 約70Ω))

スピーカー:ミニコンポ用  スピーカー効率(推定)=80dB/w(m)  

T1(バーアンテナ)の 一次コイルには何も接続しません。
              (質問への回答・・追記:2010/06/02)

T2の一次インピーダンスは3K〜10kΩが最適と判明。
  


回 路 図 (その1-2:初号機 改 )
     
〔使用期間〕 4年間 2002.05〜2006.08
〔使 用 感〕
音  圧 びっくり音量   39dB(A)推定 /周長約40mループアンテナにて
音  質 良好
選択度 やや混信あり・・・選択度良くない
   ・・・T2の直流抵抗(約70Ω)が原因と後日判明。
M:メータ内部抵抗(1.5KΩ)、R1(1kΩ)で500mVfs 

T2:ST−32(サンスイ製 1.2K:8Ω、一次側直流抵抗 約60Ω))

スピーカー:ミニコンポ用  SPL=80dB/w(推定)

T1(バーアンテナ)の 一次コイルには何も接続しません。(質問への回答・・追記:2010/06/02)

T2の一次インピーダンスは3K〜10kΩが最適と判明。
 
 

【 解 説 】
 1. 初号機に、スイッチを1コ付加しただけです。
    このスイッチは通常、図のように切り替えしておき、倍電圧検波した出力をT2に
    供給することにより、初号機より大きな音をスピーカーから出すことができます。

 2. スイッチを上に倒すと、初号機と全く同じ回路になり、
    Vc1やVc2による選局・アンテナ整合調整に応じてメーターが振れます。

 3.音質について
     回路図(その2:弐号機:一般的な倍電圧検波)では、音の歪みが気になりました。
     回路図(その1−2:初号機改良版)においては、歪は確認できませんでした。
      どちらの検波回路も倍電圧検波回路ではありますが、図中のC1の役割がかなり違い、
     結果して回路図(その1−2)の方が大きなパワーを扱うのに向いているようです。

          
回 路 図 (その1-2-2:初号機 改2)
 
  課題であった、選択度が大幅に改善

 
〔使用期間〕 13ケ月 2007.05.06〜2008.08
〔使 用 感〕
音  圧 びっくり音量   49dB(A)推定 /周長約40mループアンテナにて
音  質 非常に良好!
選択度 実用十分な選択度(良好)・・・・カップリングコンデンサ Cを追加 
 変更点
   @ C追加: 47μF(BP) 16V を挿入
   A メータ
接続点変更(片波⇒全波)
 備考
   T2:ST−32使用。
   ※後日,T2の一次インピーダンスは3K〜10kΩが最適と判明。



  【明らかに良くなった点】・・・・選択度の向上
     従来の回路は、T2の一次コイルの直流抵抗(約70Ω)が、
     同調回路の大きな負荷となり, 選択度を著しく下げていた。

     検波部とT2の間に、コンデンサ(47μF)を挿入することにより,
     同調回路(および検波器)の直流負荷抵抗70Ωが約10倍になり負荷軽減。

     この結果、VC1、VC2のダイヤルの動きにメーターが敏感に反応するよう
     になりました(選択度の向上)。 



   回路図中のC3あるいはCと表記の47μFのコンデンサの有効性
  を知る元となったキットです。

        

                  2023年現在の入手先例は・・・・こちら、鉱石ラジオキット(日本語説明書付)【M2PK2300】  


      
回 路 図 (その1-2-3:初号機 改3)  2008/03/25
  課題であった、
 メーターでの音声電流損失対策案_結果して没。

        
【 解 説 】
     変更点:
        メータ回路に L(ST-32)を挿入し、メータ回路での音声信号ロス減を狙ったもの。
     結 果:
        L(ST-32)挿入の効果が実感できず ⇒ 没 
     備 考: 
        この失敗は、二年後、
        回 路 図 (その1-2-5:初号機 改5)new2010/05/01公開  にて解決できました・・・。

  回 路 図 (その1-2-4:初号機 改4)new2008/08/03公開
    課題であった、
  選局替が瞬時にできるプリセット式にしました。

〔使用期間〕 20ケ月 2008.08〜2010.04
〔使 用 感〕
音  圧 良好
音  質 非常に良好!
選択度 良好・・・・C3が有効に機能
 変更点
   
二組のポリバリコン(計4個)による,選局プリセット機能追加。
   スピーカトランスを外付。

   スピーカトランスの一次側インピーダンスを
        5KΩまたは10KΩ選択できるものに変更。




SW1−1と SW1−2は一つのSWで、連動しています。

※スピーカトランスは 3.3K,5K,10KΩ:8Ω 

   
上がC 
下がB

アンテナコイル(9ターン)

  SL−55GT(あさひ***製) 全長約50mm



D(9ターン:アンテナタップ)

A(GND)   @(ターン数不明 330μH ±20μH)




内部回路が透けて見えています。 ポリバリコンやスナップスイッチ以外は,両面粘着テープを多用し接着しています。


二つのダイヤルを調整し信号強度計を最大に調整するのは非常に楽しいのと引き換えに,3局(NHK1、NHK2、東北放送)の選局変更は大変!

この為,背中にスナップスイッチを付加し,二組(ダイヤル付き・ダイヤルなし)のバリコンを選択できるようにしました

構想そのものは、当初(2000年8月)からあったのですが,ローカル3局に対応するには3組(6個)のバリコンが必要になる事や
収容スペース・配線が煩雑になる事などから、これまで躊躇していたものです。

その後,
既存のバリコンの後方にちょうど1組のバリコンを実装するスペースがあることに気付き,
2チャンネル選択化に挑戦。


(使用結果)
 超便利!

(備 考)
 ダイヤルを付けていない側のバリコンは 高周波ドライバーで調整します。 


    高効率(=低損失)かつ,
一次インピーダンス
を自由に選択したいという理由から,

小型のスピーカートランスの内臓ををやめ,
スピーカトランスをスピーカーBOX側に
配置することにしました。
ポリバリコンと切替SW周りの配線状況を示した
ものです。

メータ外付け抵抗器は、
    5.0Vfsの場合、24.5KΩ(22K+1.5K)
    2.5Vfsの場合、11.0KΩ(10K+1.0K)

24.5KΩ(5.0Vfs)にした場合、
 酷い歪音となった為、
 メータ回路と並列に11KΩを並列に
 接続要でした。

     スピーカトランスの例

  (有)春日無線変圧器



回 路 図 (その1-2-5:初号機 改5)new2010/05/01公開

  課題であった、メータ回路に流れる音声電流もロスなくスピーカーに。

〔使用期間〕 20010.05〜
〔使 用 感〕
音  圧 良好(回路図1-2-3と比較し、2〜3dB改善(推定))
音  質 非常に良好!
選択度 実用十分な選択度(良好)
 変更点
  ・
メータ回路の接続位置切り替えSW付加。
 

  文字盤のFS 500mVは誤り・・・。
  この時点ではFS 2.5V (2011/01/03)


        ・ C1,C2: 0.001μF 磁気コンデンサ 
        ・ C3: 47μF(BP) 16V , 有極性の電解コンでも可です。 
        ・ メータ外付け抵抗「R」は誤植 正しくは⇒「R1」です。 因みにメータ内部抵抗は1.5KΩ 
        ・ T1のBCには何も接続しません。   
        ・ 右側のワニグチは、スピーカートランスの一次側(5KΩ)に接続します。 
        ・ アンテナおよびスピーカーにつては,それぞれのページを参照ください  
        ・ VC3,4は半固定バリコン・・・ポリバリコンにダイヤルを付けずに、ネジのみ付けています。     
        ・ T1のコイルは市販品で小型かつ十分な性能が得られたので,自作(手巻き)は考えませんでした 。
目 的:
 (SW2がb側に倒れているとき(従来の状態))
   ・ メーター回路負荷(12.5KΩ)による直流成分のリターン回路がないと、音が歪む。
      ⇒メーターが不要な場合でも、直流抵抗Rの接続が必須。
        但し,直流抵抗Rにスピーカートランス(5K〜10KΩ)とほぼ同じ大きさの音声電流が消費される
        もったいない!

 (SW2がaに倒れているとき)
   ・ 直流成分は、C3で阻止されメータ・スピーカートランスを通ってリターン。
   ・ 交流成分(音声)は、メータ回路を通らずC3を経由してスピーカートランスを駆動。
   ・ 結果して2〜3dB程度の音圧改善が望める。

評価結果:
   ・ 音質の差:無
   ・ 音圧の差:測定器では計っていませんが、耳で音圧アップが確認できましたので、2dB以上の改善と思われます

原理について:
   ・ 回 路 図 (その1-2-3:初号機 改3)  2008/03/25
     で果たせなかった直流成分のリーターン回路での音声信号ロス
     が無い最終形にたどり着きました。 
     

    
2012/07/17
  同一メーカーの同型式のアナログメータ(中古)をずっと探しておりましたが,
  幸運にも,一度に4個入手できました(感謝)。
  
  2016/07/20時点でも・・・手つかず・・・(反省)


    



  
 
         ※ 現在使用しているスピーカトランスは,
           ホーンスピーカに内臓されていたトランスを使用。
           1次側には 10kΩ, 3.3KΩ, 2KΩ のタップを切替えて使用。 2kΩまたは3.3KΩを選択して聞いています。

         ※ 約1mWの受信電力で,53dB/m(スピーカから1mにて53ホーン)の音量があり,
           夜間は,40ホーン程度(電力で1/20)に下げて聴いています。
           従来は,VC2(NHK第一)を離調して音量を調節。
           VC4側(東北放送)側を選局している時は,調整ツマミを付けてないので・・・難儀!
           そこで,
           アンテナ側に1KΩ〜0Ω程度の可変抵抗を挿入して,音量調節をしています。

         ※ アンテナ側の みの虫クリップ内の接触不良について
           市販の束売りクリップコードのクリップとビニルコードの接続が簡易な接触のみというお粗末
           な造りを見逃して長年使用し続けておりました(反省) →ハンダ付けし復旧。
            
           同様の指摘・修理報告事例
              ミノムシクリップの修理 | STSADA56の徒然なるままに
                  https://ameblo.jp/stsada56/entry-12412084676.html
             


         
 
            C1,C2は従来0.001μF →100pFに交換
            VC5の実測値は20pF ・・・・C の低減するため給電部の配線方法変更したら, 
            VC2(891KHZ受信用)が容量不足になったため VC5を付加したもの  ・・・2024/12/11 

            大型LOOPアンテナのインダクタンスや浮遊容量については・・・こちら 
            1m角のLOOPアンテナの実力については・・・こちら





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著作権情報
初  版   :2002/05/18
最終更新日:2024/12/11